今や日本人の大多数が当たり前に使用している下水道。
生活汚水を浄化し、キレイな水として河川や海に放流する仕組みで、公衆衛生の改善・地球環境の保全のためになくてはならないインフラです。
この下水道の普及率、日本全国でみると約80%に達しています。下記リンクでは都道府県別の普及率も記載されており、東京・大阪のような大都市での普及率は100%近く、弊社の拠点である和歌山や徳島では非常に低くなっています。また、土地が広大なため普及が難しそうな北海道でも90%を超えているのは面白いですね。
https://www.jswa.jp/sewage/qa/rate/
※日本下水道協会:都道府県別の下水処理人口普及率
しかし普及率80%ということは、裏を返せば20%近い地域では下水道を使用できていないという事になります。
そのような地域ではどのようにして生活汚水をキレイにしているのでしょうか?
その答えは「浄化槽」です。下水道の利用ができない地域では浄化槽(合併浄化槽)の設置が義務付けられています。
浄化槽とは各家庭ごとに設置するミニ下水処理場と言える設備で、下水処理場と同様に生活汚水を浄化し、きれいな水として放流することができるものです。
浄化槽の設置や維持管理に対して補助金を支給している自治体もあるため、自己負担金を抑えることができるようになっています。
しかし、自治体によって補助金支給の要件は異なり、普及型の浄化槽でも問題のない場合もあれば、高度処理型という高機能な浄化能力を備える浄化槽でなければ補助金が出ない場合もあります。
一例を挙げると2020年10月現在、和歌山県田辺市では標準的な合併浄化槽(5人槽)を設置する場合 約33万円の補助金が支給されますが、千葉県木更津市では新規設置の場合 約44万円の補助金が出る代わりに高度処理型の浄化槽である必要がある(高度処理型でなくとも設置自体は可能です)といった具合です。
http://www.city.tanabe.lg.jp/kankyo/seikatsu/joukasou_hojokin2008.html(田辺市:浄化槽補助金申請について)
https://www.city.kisarazu.lg.jp/kurashi/suido/shinyo/1001436.html(木更津市:合併浄化槽設置事業補助金)
では、浄化槽設置地域の家庭でディスポーザーを使用する場合はどうでしょうか?
普及型や高度処理型を問わず、通常の浄化槽ではディスポーザーの使用を想定した設計ではないため、使用状況によっては能力不足となり、放流水質の悪化を招くことがあります。
ということは浄化槽設置地域ではディスポーザーを使用することはできないのでしょうか?
安心してください。そのようなことはありません。
浄化槽の中にはディスポーザー対応品というものがラインナップされており、当社でも取り扱っています。
ディスポーザー対応浄化槽はディスポーザーの使用を前提に設計されているため、能力不足になることはなく、環境中に汚水が流れる心配はありません。
もちろん、お住まいの自治体における補助金支給の要件を満たしていれば、通常通りに補助金を受け取っていただくことも可能です。
1点注意が必要なのは、ディスポーザー対応かつ高度処理型という合併浄化槽は現在市場に出回っていないということです。
よって、木更津市のような補助金支給要件の場合は、ディスポーザー対応浄化槽以外の方法でディスポーザーを設置する方が自己負担が軽く済む可能性があります。
お住まいの地域の補助金支給要件が不明な方や、自己負担を低く抑えつつディスポーザーを検討しているという方は、以下からお気軽にお問合せ下さい。それぞれの条件に合った最適な方法を提案させて頂きます。
https://dispomiyaso.com/contact/customer/(個人用 問い合わせフォーム)
https://dispomiyaso.com/contact/business/(法人用 問い合わせフォーム)
最後に、9/28~10/2の期間中、頂いたお問合せに対して返信先が表示されない不具合が発生しておりました。申し訳ございません。
現在は解消されておりますので、その間にお問合せ頂いた方は、お手数ですが改めて連絡先を問い合わせフォームよりお送りいただければ幸いです。